先日、サロンのドアを開けてくれた彼女の笑顔を見た瞬間、胸がいっぱいになりました。
そこにいたのは、かつて俯きがちだった20代の女の子ではありません。
ママとして、一人の女性として。優しさと強さを纏った、本当に美しい「大人の女性」の笑顔でした。
俯いていた、あの日
彼女と初めて出会ったのは、サロンが開業してまだ1年目のこと。
当時、彼女はまだ20代前半でした。
ニキビ、消えない跡、お顔の赤み。
たくさんのお悩みを抱えてサロンに来てくださった彼女は、自信なさげに少し俯いていました。
実は当時、私自身も肌荒れに悩んだ過去が重なり、まだ20代だった私は「私が絶対に綺麗にしてみせる!」と、必要以上に肩に力が入っていたかもしれません。
私たちは、お客様とエステティシャンでありながら、どこか「一緒に戦う同志」のような気持ちもありました。
肌が変われば、人生が動く
施術を重ねるたび、彼女の肌は少しずつ、でも確実に応えてくれました。
そして不思議なことに、肌のトーンが上がると同時に、彼女の表情もパッと明るく変化していったのです。
施術中の会話も、悩み相談から楽しい報告へと変わっていきました。
仕事の葛藤、人間関係、推し活の楽しさ、そして恋の話。
たくさん笑って、時には一緒に頭を抱えて悩みました。
そう報告してくれた時の、彼女の弾けるような笑顔。あの輝きは、今でも私の宝物です。
人生の節目に、思い出してもらえる幸せ
それから数年後。
さらに時が経ち、「赤ちゃんができました」というご報告。
人生の最も輝かしい瞬間や、命を慈しむ大切な時期に、「永松さんのところに行こう」と思い出していただけること。
大きくなっていくお腹を抱えてサロンに来てくださいました。ケアしながら、「ああ、人生ってこうして続いていくんだな」と、命の尊さに触れさせていただきました。
13年目の答え
出産から約1年半。冒頭の再会は、そんな長い旅路の続きにあります。
20代で出会い、もう10年以上。
13周年を迎えた今、改めて思います。
エステサロンとは、ただシミやニキビを治すだけの場所ではありません。
お客様の人生に寄り添い、
一緒に笑って、一緒に泣いて。
SUHADAでは、癒しの時間を過ごしてほしい。
綺麗になる楽しさや喜びを実感してほしい。
そんな気持ちで仕事に、お客様に向き合ってきましたが
本当に豊かな時間を過ごさせていただいてるのは私の方かもしれません。
人生の大切な瞬間を共有させていただける、特別な場所。
Kさま、そして私と出会ってくださったすべてのお客様へ。
13年、本当にありがとうございます。
そしてこれからも、あなたの人生の傍らで、お客様にとってさらなる美しさと、豊かな時間と体験を提供存在でありたいです。
心からの感謝を込めて。
SUHADA代表 永松麻美