お客様も私も笑顔になるエステ起業

 

 

はじめてエステサロンに就職して

正社員として働き始めたとき

低賃金、長時間労働が当たり前でした。

 

出勤の1時間前には店舗の掃除をし

タイムカードを切ってから

カルテの整理や清掃、技術練習の日々。

 

長い日は7時前に家を出て

帰るのは日付が変わってから。

 

帰って寝るだけの生活で、

休みの日も寝て、疲れを取る為の

休日を過ごしていました。

 

当時、憧れていた先輩がいました。

指名も多く、カルテはいつも丁寧に書かれて

思いやりで溢れている人でした。

 

その先輩が身体を壊し

「もう2度と、エステの仕事はしたくない」

と言い残し、やめてしまったのです。

 

めちゃくちゃ悔しかったです。

 

だからこそ自分が理想とする

働き方と接客をしていきたい。

そう思って開業しました。

 

その後私のサロンに

スタッフが入ってくれていたことがあり、

私にはお客様の予約が入るのに

スタッフには予約が入らないことが続きました。

 

このままではよくないと思い、

私だから来てくれるのではなく

このサロンだから来てくれる

お客様を増やさなければと思い

方針を変えることにしたのです。

 

誰が対応しても差がない状態を作りたくて

マニュアル化を試みました。

 

そしたら、大好きだった

エステの仕事が

どんどん事務的になっていき・・・

楽しくなくなってきてしまったのです。

 

それは売上にも顕著にあらわれて

お客さんも少なくなっていきました。

 

お店としては

「マニュアル化」

「サービスレベルを均一化」

は、良いはずなのに・・・

 

うまくいかなくて・・・

仕事への情熱が湧かなくて

もがいていた時にハッとしました。

 

お客様に喜んでほしい！

マニュアル化じゃなくて、

その人にあったケアをする

パーソナルなケアをしたくて・・・

 

理想とする働き方と接客を

していきたいと思って開業したのに・・・

真逆の方に進もうとしていたのです。

 

人ありきの仕事だから

技術に差があるのは仕方のないこと。

むしろあって当然のこと。

 

お客様の体の状態に合わせて

技術を変えることが楽しくて・・・

 

肩が凝ってるけど肩甲骨の下が

詰まってるからほぐしてあげようとか。

 

今日は毛穴つまりが強いから

角質を柔軟にしてからケアしようとか。

 

そういう「この人に合わせた」を

よくないこととしてしまっていたのです。

 

目の前のお客様ではなく、

未来のお客様を考えすぎて

 

喜ばれていたことも

やらなくなってしまっていたんです。

 

以前のやり方に戻してからは

やっぱり技術が楽しくて。

 

お客さまの体や肌の変化を

見れることも楽しくて。

 

明らかに、お客さまの

反応も変わっていきました。

 

自分が楽しくないと、本当は好きだったことも

嫌いになってしまいます。

 

憧れていた先輩のように。

 

それだともったいないんです。

 

あの先輩は、エステを2度とやりたくないって言って辞めてしまった。

でも私は思うんです。

好きじゃなきゃ、あんなに楽しそうに接客してない。

あんなに指名のお客様はつかない。

 

先輩は、エステが嫌いなんじゃなくて

休憩もない、低賃金・長時間労働な日々が

辛くて嫌だっただけなんじゃないかって。

 

働く環境が違えば、きっと今でも

エステの仕事で楽しく働いてたんじゃないかって。

 

お客様に喜ばれながら

自分も楽しく働くことはできます。

 

たくさんの失敗や経験をしてきたからこそ

伝えられることはたくさんあります。

 

喜ばれるサービスを提供し続けるために

エステの仕事を楽しんいきます。