「好きな仕事が楽しくない」サロン経営に疲れた私を変えた、花屋のお兄さんの働き方

好きで始めた仕事が楽しくない
そう思った経験はありますか?
・・・私はあります。
まさに、サロン開業した当時がそうでした。
私は28歳のときに
「大好きな美容!大好きなエステ」
で、起業、エステサロンを開業しました。
お客様の肌を綺麗にして喜んでもらいたい!
肌で悩む人をゼロにする!
そんな夢と情熱を持ちつつも
経営のことなんて何も勉強せずに。
夢のサロン開業とほぼ同時に
資金がショートするという厳しい現実が待っていました。
夢を叶えたのに仕事が辛くて仕方なかった頃
サロンを開業したものの、経営がうまくいかず
いつも売上のこと、集客のことに追われいて
仕事を楽しむことができない時期がありました。
「やりたくないけど、やらなきゃいけない!」
「来月の家賃払えないかも、どうしよう」
ということばかりで、心も頭も疲れ切っていて。
今だから言えますが・・・
美容が好きとかエステが楽しいとか
お客様を幸せにしたいとか・・・
そういう前向きな気持ちになる瞬間は
ほぼなくなっていた気がします。
『仕事への愛』を教えてくれた花屋さん
そんな私は、ある花屋のお兄さんと出会います。
当時住んでいたマンションの1階には
花屋さんが入っていました。
あるとき「サロンに花を買おう」と立ち寄ると
花屋のお兄さんが本当に楽しそうに
人に話しかけるように・・・
花に話かけていました。
その花屋のお兄さんは、顔見知りでしたが
軽く挨拶をするくらいの関係で。
正直、花に話しかけてるのを見て
「あ、うわ、ちょっと変な人だ」
って思ったのを覚えています。
でも・・・・
挨拶程度から、たまに話したりするようになり。
通りがかるといつもそのお兄さんは
花屋の前を通る人たち・・・
警察官から帰宅途中の小学生まで
本当にいろんな人に声をかけるし
本当にいつ見ても
楽しそうに働いていて。
天気や気温によって花をキメ細かくケアしたり
愛情を込めて花を丁寧に扱うんですよね。
そして花の話をすごく楽しそうにする。
花が大好きで
人が大好きで
仕事が楽しい!
っていうのが全身から伝わってくる。
小さな子供がお小遣いを握りしめて
お母さんへのお花を選ぶときも
すごく真剣に、選んでいて。
買う人の好みだけでなく、贈る相手や
飾る場所まで想像して、さりげなく提案したり。
「この子はね、今の季節が一番元気で綺麗なんだよ」
なんて、花への愛情が溢れる言葉が出てくる。
当時の私は、お金もなくて
花を買うと言っても一輪の花を
数百円払って買うくらいだったけど
花を買う時は、必ずその花の名前や
エピソードを教えてくれたし
花を買った後も花屋を通りがかると
「あの花は、長持ちしたでしょ?」
「最近暑いから、花、元気ないんじゃない?」
とか・・・
私が何を買ったか、花の様子はどうか
すごく覚えて気にしてくれてて。
あるとき、そんなお兄さんと
自分の状態とのギャップに、ハッとしました。
「好き」と「愛」が仕事の原動力
花屋のお兄さんの姿を見て
「何が私と違うんだろう?」と自問自答。
なんであんなに楽しそうに働けるんだろう。
当時の私は、お客様の『満足』より
自分の『売上』ばかり気にしていました。
だって、売上あげないと今月の家賃払えないから。
だって、売上あげないとお店を維持できないから。
だって、売上あげないと生活していけないから。
でも・・・
お客様が満足してくれなければ
売上は上がっていかない。
そして・・・
自分もお客様に喜んでもらえなければ
仕事の喜びは得られないわけで・・・。
お客様を幸せにするために、
店があって家賃を払ったるわけで。
家賃を払うために
お客様がいるわけでないはずなのに。
苦しすぎて、自分しか見えなくなっていた。
花屋のお兄さんは
目の前の花たちや目の前のお客様に
ただ純粋な愛情を注いでいるように見えた。
『ベクトルが違うんだ』と
気づくことができました。
売上が上がって仕事がうまくいけば
あんなふうに楽しく働ける、わけじゃない。
「心から好きで、愛を持って向き合う仕事」が、
自分も周りも幸せにしていくってことを教えてくれました。
あとから・・・
この花屋のお兄さんと仲良くなって
色々話すようになってから
この花屋にも経営難な時代があったり
仕事が苦しくなる時代があったと知って・・・。
経営してたらいいときも悪い時もあるはずで。
でも彼は変わらず楽しそうで
花が好きで、人が好きで、仕事が好きで。
そうでいれるように、行動してて。
売上が上がったら。
仕事がうまくいったから
仕事が楽しい、お客様を想えるのではなくて
やっぱり
仕事を愛して、楽しいんで、お客様を想うから
売上が上がったり、仕事がうまくいくんだって。
そのことに気が付くことができました。
私がエステと教育にかける想い
その気づきが、私のエステティシャンとしての
仕事の向き合い方を変えてくれました。
それからは・・・・
お客様の言葉の奥にある想いを想像したり
よりお肌や身体のころ、普段の過ごし方など
お客様の悩みが改善するために何が必要か深堀りできるように
カウンセリングを大切にするようになりました。
以前よりも、目の前のお客様に集中するようになったし
お客様により興味をもてるようになった気がします。
また、技術も知識も必要だけど、ただ勉強したり
ただスキルをアップしても意味なくて。
お客様の悩みや「困った」を解決するために
スキルを使わないと意味がないから・・・
勉強の仕方もこの頃から、変化していきました。
SUHADAスクールでは、確かな技術はもちろん
そんな「仕事を楽しむ心」「お客様を想う気持ち」
も大切に育んでいきたいと考えています。
あなたらしく、楽しく働く方法を
一緒に見つけていきましょう。
エステティシャン、セラピストとして働いたり
サロン開業して経営をする中では悩んだり
不安だったり苦しくなるときが必ず出てきます。
そのときに・・・
昔の私のように一人で悩んで苦しむんじゃなくて
気軽に相談したり、課題解決をすることができるように
卒業後もサポートしていきます。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。