「もう遅いかも…」44歳が抱えた不安
44歳の春、私は大きな決断を迫られていました。
長年勤めていた会社が業績不振で倒産してしまいました。
20年以上続けてきた事務職・・・
転職活動がうまくいかない中
全く違う世界へ飛び込むことになったのです。
でも、44歳で未経験での転職は不安しかない。
手元は器用な方ではないし
美容もすごく詳しいわけじゃない。
きっと、転職してもピチピチ(死語?)の
20代の女の子たちばかりだよね・・・。
「もう遅いかも…」
「体力的についていけるかな」
「お客様は若いエステティシャンの方がいいんじゃない?」
そんな不安で胸がいっぱいでした。
若いエステティシャンとの圧倒的な差
そんな中、自宅サロンもいいかもしれない!と
転職ではなく開業を視野に入れて
エステスクールSUHADAに通い始めました。
スクールに通い始めると、
同じ世代の生徒さんもいてホッとしました。
でも、やっぱり現実は厳しかった。
20代の子たちは、新しい技術をスポンジのように吸収していく。
私が一つ覚えるのに、彼女たちは三つも四つも覚えてしまう気がして・・・
手の動きも滑らか、体力もある。
「やっぱり私には無理だったのかな…」
とよぎる瞬間もありましたが
あさみ先生に励まされ、なんとか技術を覚えて
スクールを卒業&資格取得までがんばりました!
転機となった一人のお客様
卒業と資格取得はひとつの自信になったものの
私でやっていけるのか、不安もありましたが
あさみ先生にサポートしてもらいながらサロン開業!
・・・転機は意外なところから訪れました。
サロンを初めて2ヶ月目。
50代のお客様が、施術後にこう言ってくださったんです。
ハッとしました。
そうか、年齢は弱みじゃなくて、強みになるんだ。と。
同世代だからこそ分かる「リアルな悩み」
それから、私の接客は変わりました。
40代、50代のお客様の肌悩みが、手に取るように分かるんです。
「最近、頬のたるみが気になって」
「目元のシワが深くなって、化粧でごまかせなくなりました」
「更年期で肌質が変わって、今まで使っていた化粧品が合わなくて」
全部、私自身が通ってきた道でした。
若いエステティシャンなら「そうですね」と
共感するだけかもしれません。
でも私は「私もそうでした!」と実体験を交えて話せる。
そんな会話から、お客様との信頼関係が生まれていきました。
人生経験が最大の武器になった
気づけば、私には40代、50代の
お客様がどんどん増えていました。
「先生じゃないとダメなの」
「同じ年代の先生だから、安心して相談できます」
そんな言葉をいただくたびに
年齢はハンデじゃなくて
私だけの武器なんだと確信しました。
子育ての経験も活かせました。
忙しいママ世代のお客様には、
限られた時間の中でできるホームケアをアドバイス。
「子どもが寝た後の5分でできるマッサージ」
「朝の忙しい時間でも続けられるスキンケア」
そんな現実的な提案ができるのも、同じ経験をしてきたからこそ。
「説得力」という年齢の特権
20代のエステティシャンが
「アンチエイジングが大切です」と言うのと
実際にエイジングケアを実践してきた
40代の私が言うのでは、説得力が全然違います。
そんな前置きで話すアドバイスに、
お客様は真剣に耳を傾けてくださいます。
年齢を重ねた今だからこそ
44歳で始めたエステティシャンの仕事。
今では月に50名以上のお客様を担当させていただいています。
若い頃の私だったら、接客をこんなに楽しめなかったと思います。
今まで培ってきたOL時代の仕事の辛さや子育ての経験など・・・
人生経験があるからこそ、お客様の心に寄り添える。
同じ悩みを経験したからこそ、的確なアドバイスができる。
年齢を重ねたからこそ、人の痛みが分かる。
それも私の武器になってると感じるようになりました。
迷っているあなたへ
もし今、年齢を理由にエステティシャンの
道を諦めそうになっている方がいらっしゃるなら
声を大にして言いたいです。
年齢は決してハンデじゃありません。
確かに、私は覚えが悪いとか
関節が硬くてとか大変さもありました。
でも、ゼロからプロになるなら
何歳でも多少の困難はつきものですよね。
あさみ先生に指導してもらいながら
一つづつ克服してこれました。
思った以上に40代、50代のお客様は、
同世代のエステティシャンを求めています。
私も最初は不安でした。
でも、一歩踏み出してみて分かりました。
年齢は武器になる。
プライベートも大事にしながら、
お客様とのコミュニケーションを楽しみながら働く。