毛穴コンプレックスで恋も旅行も諦めた彼女が、鏡の前で笑えるようになるまで

今日は、私のエステティシャンとしてのキャリアの中で、特に心に残っているお客様とのエピソードをお話しさせてください。
彼女は当時20代の女性で、サロンに来られた当初は、伏し目がちで、どこか自信のない雰囲気を纏っていました。彼女の悩みは「毛穴」でした。
と思い込んでいたのです。彼女が語ってくれたエピソードは、私の胸を締め付けました。
と、涙ながらに話してくれました。
ニキビだらけで顔が真っ赤、鏡を見るたびため息が出ていた 過去の私と、彼女の姿が重なりました。自分のコンプレックスが、新しいことへの挑戦意欲や、人から愛されることへの期待までを奪ってしまう 。その「痛み」を、私は痛いほど知っています 。
サロンでは、毛穴の汚れを奥からしっかり浮かせ、毛穴エクストラクションや吸引を季節や肌のコンディションに合わせて慎重にケア。毛穴ケア後の処理も慎重に。さらに後半は、体の内側と外側からアプローチする正しい方法 として、食事や日々のスキンケアについても指導させていただきました。
半年ほど経った頃、彼女のお肌は見違えるほど綺麗になりました。しかし、何よりもの変化は、彼女の表情や言葉の変化でした。
以前は、鏡を見るとき、毛穴ばかりを気にして見ていた彼女の視線が、顔全体を見るように。話す時も、伏目がちから、目を見開いてまっすぐになり・・・話す声も明るく、弾むようになったのです。
そして、ある日、「先生、彼氏ができたんです!」と、報告してくれました。その報告ももちろん嬉しかったのですが、彼女が満面の笑みで続けた言葉が、私のエステティシャンとしての何よりもうれしかった。
彼女は、肌が完璧になったから嬉しかったのではありません。肌が綺麗になったことで、「私は大丈夫だ」という自信を取り戻し、自分自身が持つ毛穴以外の「魅力」に光を当てられるようになったのです。
毛穴というコンプレックスに囚われ、自分を否定してばかりいた過去から解放され、「自分の魅力に気がつき、大事にしよう」という意識が根付いた彼女は、もう大丈夫。もしこの先、たまには毛穴が詰まったり肌が荒れることがあっても、きっと彼女はそれを乗り越えられると確信しました。
私は、アトピーやニキビなど肌トラブルで長年悩んだことがきっかけでエステティシャンになりました。私にとって、顔中のニキビがあった過去は、お客様の悩みを心から理解するための、何物にも代えがたい「財産」だな、とこの仕事をする中で何度も思います。
自分の中にある弱点や、嫌な過去、コンプレックスや不器用さ・・・。悲観して自分の殻に閉じこもればそれは悲劇ですが、その経験は人の役に立てることで、すべて「強み」にしていけます。
エステスクールSUHADAでは、ただ技術や知識を伝えるだけではなくて、あなたが自分の悩みやコンプレックスを「誰かの役に立てる力」に変え 、あなたの人生を再構築するための「本質的な知識」と「問題解決のための思考法」を、最短距離でお伝えする場所です。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。