施術中、お客様からそう言われた瞬間、ドキッとして心拍数が上がってしまうことはありませんか?
自分なりに精一杯、体重を乗せているつもり。
親指が折れそうなほど力を込めているつもり。
額には汗もかいている。
その疲れは「筋トレ」では解決しません
真面目なあなたは、言われた通りに腕立て伏せをしたり、ハンドグリップを握ったりして、努力を重ねてきたかもしれません。でも、はっきりいいます。
あなたが今感じている「辛さ」や「限界」は、あなたの筋力が足りないからでも、努力が足りないからでもありません。
身体をうまく使う方法を誰にも教えてもらってきてないからです。また、あなたはもしかしたら、人一倍感受性が強く、お客様の「痛み」や「不快感」を敏感に感じ取れる方なのだと思います。
そんな無意識の優しさやブレーキが働いているのではないでしょうか?
それは、セラピストとして致命的な欠点ではなく、むしろ素晴らしい資質です。
しかし、今の環境(強圧を求める現場)では、その資質が「弱さ」として扱われてしまっている。
それが、あなたが今抱えている苦しさの正体かもしれません。
身体的にも、精神的にも、無理をして「自分ではない誰か」になろうとしていませんか?
あなたの手は「弱い」のではなく「優しい」
お客様のイライラを敏感に察知して疲れてしまうのは、あなたが「共感力」の高いセラピストである証拠。
鈍感なセラピストなら、お客様が不機嫌でも気づかずにスルーしてしまいます。
ただ、「身体の使いかた」そして「自分を活かせる場所」が少しだけズレているのかもしれません。
例えば、繊細な音色を奏でるバイオリニストに、「もっと大きな音が出せるようにハンマーで叩け」とは言いませんよね?
あなたのその柔らかく、温かく、相手を思いやれる「手」は、グイグイと筋肉を押し潰すための手ではありません。もっと別の場所で、もっと別の方法で、誰かを深く癒やすために神様がくれた手なのです。
力技から卒業し、「優しさ」を武器にする選択
ボディケア、特にリラクゼーションの世界では「強さ=正義」とされる場面が多いですが、フェイシャル(お顔のケア)の世界は真逆です。
顔の皮膚はティッシュペーパー1枚分ほどの薄さしかありません。
ここでは、力任せの強圧は「肌を傷つける行為」としてNGとされます。
フェイシャルで求められるのは、「赤ちゃんの肌に触れるような優しいタッチ」と、「なぜそのケアが必要なのかを見極める知識(理論)」です。
デコルテの首肩マッサージなど、力強く行う手技もありますが身体をうまく使えれば問題ありません。
「力」ではなく「知識」と「技術」でお客様を満足させるのがフェイシャルエステ。
「もっと強く」と言われて怯える毎日は、もう終わりにしませんか?
無理な力技や筋トレで体をいじめるのではなく、皮膚の仕組みを学んで、論理的にお客様を癒やす。
そんな働き方が、合う人もいます。
あなたのその優しい手が、本当に輝く場所は必ずあります。
もし少しでも興味が湧いたら、まずはご自身の可能性を知ることから始めてみてください。
あなたは、あなたのままで、素晴らしいセラピストになれるのですから。