プロとしての意識をもつこと
この記事は、セラピスト・エステティシャン向けのコラムです。下北沢で「未経験からプロになる」ためのフェイシャルエステスクールSUHADAを主宰しています。ディーラー様・化粧品ブランド様での出張エステティシャン・マッサージ監修・外部講師、本の執筆も行なっています。
以前スクールの生徒さんに
私は下手だし経験不足だから
まだ人にはエステできない
と言われたことがありました。
もちろん、彼女の気持ちはとってもわかる。
もっと上手くなってからやりたい。
向上心があって、素晴らしい。
でも・・・
私の目から見て
しっかり練習できてる状態で・・・
これ以上は
人にエステしなければ
上手くなることはないし
経験も増えていかない。
そう思ったから
やってねと伝えました。
練習だったとしても・・・
人の肌や体に触る時点で
知識や技術はある程度ないと
危険だし、もうプロだから。
下手だろうと
経験が浅かろうと
「プロとしてやるんだ」
と、自分で決めてやるしかない。
誰かに求められたから・・・
資格を取ったから・・・
スクールを卒業したから・・・
何年働いたから・・・
それは一つの区切りにはなるけれど
自分で「自分はプロなんだ!」って
自覚するしかない。決めるしかない。
最初の一歩は誰だって
緊張するし、怖いし、不安なのもわかります。
私もお客様デビューするときは
最初は緊張で手が震えたり・・・
不安で胃が痛くなったりしてたから。
だけど・・・
それを乗り越えなければ
ずっとそのままなわけです。
もちろん練習しないで
お客様にいきなりエステなんて
とんでもないからしっかり
準備はする必要があるけれど
どんなに練習しても・・・
実践でしか磨かれないものもあります。
お客様に入ったときは
お客様を不安にさせないために
自信をもって、堂々と。
自信をもった演技でもいい。
接客は堂々と、
練習のときは
まだまだだと思って
謙虚に練習。
それの繰り返しです。
接客に100点の答えなんてない。
だけど、少なくとも私は
自分がエステに行った時に
自信がなさげで
「私まだ、プロじゃないんです」
っていう人にはやってほしくない。
経験が浅かったとしても
仕事にプライドをもってそうな
「私は、プロです。任せてください」
って雰囲気の人にやって欲しい。
最初から経験豊富なんて無理。
最初から完璧なんて無理。
いや、何年この仕事してても完璧なんてない。
今の自分の100%で
お客様に向き合うこと。
少なくとも接客のこの時間だけは
世界中で一番・・・・
お客様自身よりも
お客様の肌と体のことを考えてる人でいる
ってこと。
世界で一番の技術者じゃなくっても
そのお客様のことを全力で
考えてやってあげれる
ことはできるはずだから。
そういう気持ちでお客様に向き合うのが
エステティシャンになるってことが
プロとしての最初の一歩だと思います。
自分がどう思われるかよりも
お客様の肌や体のこと見てあげてね。
執筆者
永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」がある。