セラピストの「見た目」、どこまで気にする?私が本当に大切だと思うこと

スクールの生徒さんや、これからセラピストを
目指す方から、時々こんな質問をいただくことがあります。
確かに、美容を提供するお仕事ですから
「見た目」について気になるのは当然ですよね。
お客様に「この人に施術してもらいたい」と
思ってもらえるかどうか、自分の容姿に自信が持てない…
そんな不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、長年エステティシャンとして
そして講師として多くのセラピストを見てきた私が
「セラピストの見た目」について、本当に大切だと
思うことをお話ししたいと思います。
「完璧な美しさ」より「清潔感」と「健康美」
考えてみてください。
お客様は、リラックスしたり、キレイになりたくて
サロンにいらっしゃいますよね。
そんな時、担当するセラピストの
髪がボサボサだったり、爪が汚れていたり
制服がシワシワだったりしたら…?
なんだか不安になりませんか?
「この人に肌を任せて大丈夫かな?」と
無意識に感じてしまうかもしれません。
だから
- 髪型:清潔感があり、施術の邪魔にならないようにまとめる(長い髪はアップにするなど)
- 爪: 短く整え、華美なネイルは避ける(お客様の肌を傷つけない配慮)
- 服装:シワや汚れのない清潔なユニフォームを着用する
- 口臭や体臭: エチケットとして気をつける
といった、基本的な身だしなみは、
お客様への最低限の「おもてなし」であり
プロとしての「信頼」に繋がる第一歩です。
そして、「健康美」。
これは、顔立ちの美しさというより
肌のツヤ、血色の良さ、生き生きとした表情
といった内側から輝くような美しさのこと。
不規則な生活やストレスが肌や表情に現れてしまうのは
私たちも同じ人間ですから仕方のない部分もあります。
でも、美容のプロとして、自分自身の心と
身体の健康にも気を配り、お客様に
「この人みたいになりたいな」と憧れを
抱いてもらえるような、ポジティブな
エネルギーを放っていたいですよね。
「見た目」は、あなたという「商品」のパッケージでもある
ちょっと厳しい言い方かもしれませんが
セラピスト自身も、お客様にとっては
サロンの「商品」の一部です。
技術や知識はもちろん大切ですが、
お客様が最初に目にするのは
あなたの「見た目」や「雰囲気」。
だから、「どう見られているか」を
意識することはプロとしてとても重要です。
例えば、優しい雰囲気のサロンを
目指しているならメイクや髪型も柔らかい印象に。
結果重視のサロンなら、少しシャープで
知的な雰囲気を演出するのもいいかもしれません。
あなたが働くサロン、もしくは個人サロンさんなら
提供したいサービスやサロンのコンセプトに合わせて
自分自身を「プロデュース」する視点も大切にしてみてください。
でも、一番大切なのは「心」が輝いていること
ここまで「見た目」の大切さをお話ししてきましたが
私が一番声を大にして言いたいのは
「あなたの心が輝いていること」が大事だということ。
お客様を「キレイにしたい」
「癒してあげたい」という純粋な想い。
仕事に対する情熱。
お客様との出会いへの感謝。
そういった内面から溢れ出るエネルギーは
自然とあなたの表情を明るくし
声のトーンを温かくし、佇まいを美しく見せるはずです。
どんなに高価な化粧品を使っても
どんなに完璧なメイクをしても、心が疲れていたり
仕事を楽しめていなかったりしたら
その輝きは半減してしまうかもしれません。
逆に、たとえ少し寝不足で肌の調子が悪くても
心からの笑顔と温かい言葉で接すれば
お客様はきっとあなたのファンになってくれるでしょう。
あなたらしい「キレイ」を追求しよう
「セラピストだからこうあるべき」
という画一的な美しさの基準に、自分を
無理に押し込める必要はありません。
大切なのは、清潔感を保ち、
健康的な美しさを心がけ、そして何よりも
お客様を想う「心」を磨き続けること。
そして、あなた自身が「自分のここが好きだな」
と思える部分を大切に、あなたらしい「キレイ」を追求していくこと。
それが、お客様にとっても一番魅力的で
信頼できるセラピストの姿なのではないでしょうか。
もし、「見た目」のことで悩んでいるなら
まずは清潔感がしっかりあるかをチェックして
そして、自分自身を大切にすることから始めてみてくださいね。
そして、技術や知識を磨くと同時に
あなたの「心」も一緒に育てていきましょう。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。