「会社の都合」に縛られない生き方を掴んだ、30代彼女の決断

もし、今の仕事が自分にとっての喜びややりがいではなく「社会人だから」「会社の都合だから」「仕方ない」という気持ちで、自分の気持ちを押し込めながら続けているのなら。
彼女は私のエステスクールの生徒さんでした。なぜ、安定した会社員という立場を捨て、エステティシャンとしての道を選んだのか。その決断の裏側にあった、葛藤と、そして確信に迫ります。
30代、彼女が抱えていた見えない鎖
彼女は都内の大手企業で働く30代の女性でした。
朝起きて、満員電車に揺られ、残業して出社する。夜は疲れて帰宅し、食事を済ませると、あっという間に眠りにつく。そしてまた、同じ朝が来る・・・。
「やりたいこと」よりも「やるべきこと」が優先され、「会社の都合」という言葉が、彼女の行動や思考を支配していました。いつしか、自身の感情や願いに蓋をするのが当たり前になっていたそうです。
だんだん、そうやってお金を使って発散して自分の本心を誤魔化す日々に限界を感じたそう。
漠然とした不安、このままでいいのかという焦燥感。しかし、具体的にどうすればいいのか分からない。そんな中、SNSで私の発信を何度か見かけるように。
仕事で疲れ切ったある日、行ったリラクゼーションサロンで心まで楽になって癒された経験があったから、目に留まったそう。
「永松先生のところなら、変われるかもしれない」
彼女は、SUHADAのメソッドが単なる技術習得ではなく、「お客様の人生そのものに向き合うこと」を大切にしている点に強く惹かれたと言います。
それでも、勇気を出してエステ体験と個別相談に申し込んでくれました。
お給料が安定してて、一般でいういい会社にいる彼女。サロン開業したら、それを捨てることになります。
「怖くないですか?」と尋ねた私に、彼女はこう答えました。
その一言に、私は彼女の覚悟を感じました。彼女が一番求めているのは、「仕事」という手段を使って、人生の主導権を取り戻すことだったからです。
「会社の都合」から「私の人生」へ
彼女は、私のスクールで学びをスタートさせました。当初は、長年染み付いた「会社の都合」で動く習慣が抜けず、自ら考えて行動することに戸惑いを見せることもありました。
しかし、技術指導だけでなく、お客様の心に寄り添うカウンセリングの練習を重ねるうちに、彼女は少しずつ変化していきました。お客様一人ひとりの悩みや人生に深く関わることで、「誰かの役に立っている」という確かな手応えを感じ始めたのです。
そして、卒業後。彼女は都心から少し離れた場所に、念願のプライベートサロンをオープンしました。最初の数ヶ月は不安もあったようですが、持ち前の誠実さと、SUHADAで学んだメソッドを実践することで、リピーターのお客様が増え、今では予約が取りにくいほどの人気サロンになりました。
「私の人生は、私が決める」という確信
先日、彼女から久しぶりに連絡がありました。
彼女の人生を縛っていた「会社の都合」という見えない鎖は、いつの間にか、彼女自身の「やりたい」という確信に変わっていました。
人生を変えるには、時には安定を捨てる勇気が必要です。しかし、その先に待っているのは、誰かの都合ではなく、自分自身の意志で創り上げる、かけがえのない人生です。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。