扉を開けた瞬間の「いらっしゃいませ!!!」という大声から始まり、施術中も元気いっぱいの大きな声で「最近お疲れですか!?」「ここ凝ってますね!!!」「大丈夫ですか?痛くないですか!」と……。終始元気いっぱい。
接客業として「元気が良い」のは本来、長所のはず。でも、エステティシャン、セラピストという仕事において、その「元気」の使い道を間違えると、お客様にとっては「苦痛」にさえなってしまうのです。
1. 「頑張っている姿」を見せるのがプロではない
おそらくその施術者の方は、とても一生懸命な方だったのだと思います。笑顔もとってもチャーミング。「元気に接客して、お客様を盛り上げなきゃ」と必死に頑張っていたのかもしれません。
でも、以前のコラムでもお話しした通り、「頑張っている感」が前面に出すぎてしまうのは、プロの仕事ではありません。
今回のお客様(わたし笑)がエステに求めているのは、日常の疲れを解き、リラックスすること。なんなら寝不足だったので寝たかった。
それなのに、耳元で居酒屋のような大声を聞かされては、脳は「戦うモード(交感神経)」にスイッチが入ってしまいます。これでは、どんなに高い技術でも、効果は半減してしまいます。
2. プロの技術は「沈黙」の中に宿る
お客様がリラックスし、呼吸が深く、ゆっくりになってきたら、こちらの声のトーンも、話すスピードも、そのリズムに調和させていく。
究極の癒やしは、「無音」や「沈黙」が心地よいと感じられる空間に宿ります。 自分の元気をお客様に押し付けるのではなく、お客様が今、どの周波数で過ごしたいのかを察知し、そこに自分をスッと合わせていく。
これこそが、皮膚理論という「ロジック」と並んで大切な、セラピストとしての「あり方」です。
基本的にはエステティシャンは「元気な居酒屋スタイル」よりは・・・物音や足音さえを消す「忍者」です。お客様をキレイにするクロコ。主役はお客様。
3. 「人として選ばれる」のは、空気が読める人
「あの人、元気で良かったね」ではなく、 「あの人といると、なんだかホッとする」。
そう思っていただけるセラピストこそが、選ばれ続けるプロです。
40代からエステの道を志す皆さんに私がお伝えしたいのは、ただ大きな声で接客することではなく、「相手の静寂を尊重できる優しさ」です。
自分の知識や元気を披露する場にするのではなく、目の前のお客様が一番心地よい「余白」を、あなたの技術と、そして「静かなあり方」で作ってあげること。
あなたの「優しさ」の使い道を、正解へ
「私、元気な接客は苦手かも」「どちらかというと、聞き役に回るほうが好き」 そんな風に思っている方こそ、実はセラピストに向いています。
その「空気を読む力」は、立派な才能です。 SUHADAで、その才能を「確かな技術とロジック」に載せて、一生モノの武器に変えてみませんか?
来月の個別相談会でも、そんな「あり方」のお話をたくさんしたいと思っています。