「落ちこぼれ」だったからこそ生徒さんにできること
ありがたいことに・・・
サロンのお客様には
「ゴッドハンドだ」とか
「世界各国で有名なエステサロンも行ったけど永松さんが一番上手」
なんてお声をかけていただくことがあります。
しかし
自分で言うのもなんですが・・・
私はいわゆる
「才能あふれるゴッドハンドなエステティシャン 」
の類ではありません。
手が特別大きいとか
分厚くてもっちりしてるとか
「エステに向いている手」
ではないですし
エステ業界に入った時は
圧倒的に落ちこぼれでした。
そう、圧倒的に。
エステスクール最初の試験は
「赤点」「追試」。
追試でもうまくできなくて
先生も呆れ顔だったのを見て
「私ってそんなにやばいんだ・・・」と
絶望したのを覚えています。笑
エステで手を動かしながら喋れなかったし
左右別々の動きもできなかった。
初めて人の顔に触れた時は
怖くて手がガタガタ震えました。
(怖くて震えるのに
なぜかわざと震えさせる
振動法という手技はできない謎さ。笑)
フェイシャルの繊細な動きができなくて
毎日通学時に不審者のように手を動かしたり
手順が覚えられなくて泣きながら覚えたり。
何回「密着!」って言われても
密着しない自分の手は
何か障害でもあるんじゃないかって
本気で思いました。
周りの人がすんなりできる動きが
なぜか私には、できなかったり。
エステサロンに勤めてたときも
デビュー試験に落ちて・・・
「給料泥棒」と言われたり。
指名もなかなかつかなかった。
そう、私には才能がなかった。
でも、エステを受けるのもするのも大好きで
肌や容姿で散々苦しんだ私だからこそ
諦められなかった。
才能がなくても
反復していけば必ず
「それなり」にうまくなります。
人間ってそう言う風にできています。
でも、私は新人エステティシャンのときから
気がついていました。
「エステの才能がない」自分に。
「それなり」以上になりたい自分に。
才能がないからこそ。
「なんでできないのか」
「できるためにどうしたらいいのか」
「才能のない私でも売れるエステティシャンになるためにどうしたらいいのか」
「私の強みはなんだろう」
「強みがないなら、つくるしかない」
自分なりに
研究したり、考えたり、工夫したり・・・
そんな不器用な自分と
遠回りした経験が
講師の仕事では生きています。
私が才能あるゴッドハンドだったら・・・
たぶん講師にはなってません。
「できない」経験をしている私だからこそ
伝えられることがあるって思っています。
苦手でも、不器用でも、
エステの才能がなくても
技術はやれば絶対に上手くなるし
エステの能力と自分の強みを掛け合わせたら
売れっ子のエステティシャンになれる。
生徒さんの技術はもちろん
一人ひとりの才能や強みも
しっかりと見つめられる講師を目指して日々勉強です。