その繊細さは、最高の才能。HSPがセラピストとして輝ける理由

注釈:HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき感覚が鋭く、周囲の環境や人の感情など、些細な刺激にも敏感に気づきやすい気質を持つ人のことです。深く情報を処理し、共感力が高く、刺激に圧倒されやすい傾向があります。病気ではなく、個性の一つです。
周りの小さな音や光にも敏感で疲れやすい…」
「人の感情が手に取るように分かってしまうから、つい気を使いすぎてしまう…」
そんな繊細さを持つHSPのあなたが、もし
「誰かを癒す仕事がしたい」
「セラピストに興味がある」と感じているなら
ぜひ今日のコラムをお読みください。
最近、上記のようなお悩みを抱える方から
ご相談をいただくことがあります。
HSPの方は、周りの環境や人の感情に敏感で
疲れやすかったり、深く考えすぎてしまったり
することがあるかもしれません。
だからこそ・・・
人と密接に関わるセラピストという仕事に
一歩踏み出せないでいる方もいるのではないでしょうか。
でも・・・
もしあなたがHSPで、セラピストという仕事に
少しでも興味があるなら、ぜひ知ってほしいんです。
その「繊細さ」こそが、実はセラピストとして
お客様の心に深く寄り添える、かけがえのない
「才能」になるということを。
今日は、私自身も多くのHSPの生徒さんや
同業者の方々と接してきた経験から
「なぜHSPがセラピストに向いているのか」
その理由と、繊細さを活かすための
ヒントをお話ししたいと思います。
理由1:共感力が高く、お客様の「言葉にならない想い」を汲み取れる
HSPの方は、相手の表情や声のトーン
ちょっとした仕草から、言葉に隠された感情や
本音を敏感に察知する能力に長けていることが多いです。
お客様の中には、自分の悩みをうまく言葉にできなかったり
遠慮して本音を言えなかったりする方もいらっしゃいます。
そんな時、HSPのセラピストは、その高い共感力で
「もしかして、本当はこう感じていらっしゃるのかな?」
「この言葉の裏には、こんな想いがあるのかもしれない」
と、お客様の心にそっと寄り添うことができます。
無理に聞き出そうとしなくても
お客様が本当に求めていることや
癒されたいポイントを自然と理解できる。
これは、お客様に「この人は私のことを分かってくれる」
という深い安心感と信頼感を与える、何よりの力になります。
理由2:細やかな気配りと、心地よい空間づくりが得意
五感が鋭いHSPの方は、音や光、香り、
温度といった環境の変化にも敏感です。
だからこそ、お客様が心からリラックスできる
「心地よい空間づくり」が自然とできる方が多いんです。
例えば、お客様の様子を見て室温を微調整したり。
BGMの音量をさりげなく変えたり、タオルの
肌触りやアロマの香りにまで気を配ったり…。
そんな細やかな配慮の積み重ねが、お客様にとって
「また来たい」と思える特別な場所を作り上げます。
言葉に出さなくても伝わる「おもてなしの心」は
HSPならではの強みと言えます。
理由3:丁寧で、深く、誠実なコミュニケーションができる
HSPの方は、物事を深く考え、相手の気持ちを
尊重しながらコミュニケーションを取ろうとします。
一見、口下手に見えたり、話すのに時間がかかったり
するかもしれませんが、それは相手を傷つけないように
そして自分の想いを誠実に伝えようとしている証拠。
カウンセリングでは、お客様の話をじっくりと傾聴し
一つひとつの言葉を大切に受け止めることができます。
施術中も、お客様の反応を丁寧に観察しながら、
最適なケアを提供しようと努めるでしょう。
その真摯な姿勢は、必ずお客様に伝わり
「この人なら安心して任せられる」という
信頼関係を築く上で、とても大切な要素になります。
繊細なあなたが心地よく働くための3つのヒント
もちろん、HSPであるがゆえの疲れやすさや、
感情移入しすぎてしまうという課題もあるかもしれません。
だからこそ、自分自身を守り
才能を最大限に活かすための工夫も大切です。
①境界線を意識する
お客様の感情に共感しつつも、自分の感情と同一視しないように意識する。「これはお客様の感情、これは私の感情」と、心の中で線引きをする練習も時には必要です。
②自分を癒す時間も大切にする
施術後や一日の終わりには、しっかりと自分自身をケアする時間を持ちましょう。好きな香りを嗅いだり、自然に触れたり、静かな時間を過ごしたり…自分なりのリフレッシュ方法を見つけることが大切です。
③「ノー」と言う勇気も持つ
お客様の期待に全て応えようとしすぎると、心が疲弊してしまいます。時には、自分のキャパシティを理解し、無理な要求には丁寧にお断りする勇気も必要です。
最後に:あなたの繊細さは、誰かを深く癒す力になる
HSPであることは、セラピストとして
不利なことではありません。
むしろ、その繊細さ、共感力、丁寧さは
お客様の心と身体を深く癒し、信頼される
セラピストになるための、かけがえのない才能です。
「私なんかにできるだろうか…」と不安に思う前に
まずはあなたのその素晴らしい「感受性」を信じてみてください。
そして、もし一歩踏み出す勇気が欲しいなら
いつでもSUHADAの扉を叩いてくださいね。
技術だけでなく、あなたがあなたらしく
輝ける方法を、一緒に見つけていきましょう。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。