リピート率95%の裏側。技術力だけでは稼げない「孤独な赤字」からのV字回復物語

私が28歳でエステサロンを開業した時、胸には夢と希望しかありませんでした。
しかし、その華やかなスタートの裏側で、私はすぐに地獄を見ることになります。笑
夢と現実のギャップ:予約が入らない、リピートゼロの絶望
実は夢の詰まったサロンは、開業とともに赤字でした。蓋を開けてみれば、全然予約が入らない。お客様が仮に来てくださっても、リピートしてくれない。心はすぐに絶望に支配されました。
当時の私は「エステの資格」「エステサロンでの勤務経験」はあっても、それを経営やお客様への結果に繋げる「カウンセリング力」や「肌分析力」という、最も重要なスキルが浅かったからです。
肌分析の概念があいまいで、確信が持てないから、お客様に適切なアドバイスが欠けてしまう。自信がないから、自然と安価な値段でサービスを提供してしまう。結果、お客様には「ただ気持ちよかった」だけで終わり、信頼関係が育たない。リピートのお客様が増えない。
「このままでは、大好きなエステを続けられない」と、「自分はなんてダメなやつなんだ」と自己否定に陥りました。私は、この失敗の原因が「技術」ではなく、「知識と自信」の欠如にあると気づくまでに、多くの時間と資金を浪費してしまいました。
知識を再構築し、予約が埋まるサロンへ
私はそこから、経営の勉強と並行して、カウンセリングと肌分析を徹底的に学び直しました。
肌分析が曖昧だった日々から一転、お客様の肌と心に深く寄り添い、確信を持って提案ができるようになりました。その結果、サロンは奇跡的に息を吹き返しました。
成功の影で見た、新たな「後悔」
サロンが軌道に乗り、ようやく安心した頃、ふと周りを見渡すと、また新たな不条理な現実が広がっていました。
もちろん、別の道を見つけたなら良いのです。しかし、その多くが、技術だけではどうにもならない「集客」や「経営」でつまづき、志半ばで去っていきました。
彼らは技術はあった。でも、「知識をどう活かすか」という戦略や、「経営という名の孤独なマラソン」を走り抜くためのマインドセットが欠けていたのかもしれません。
それをきっかけに、エステティシャン、セラピストとしての生き方、働き方を改めて振り返るようになりました。
私の遠回りを、誰かの最短距離へ
サロン経営をしていて、最初の頃の私は、お金がないのはもちろん、精神的にも孤独で辛かったです。相談できる相手がいない、数年付き合ってた彼氏はサロン経営に夢中な私に超、超、超、否定的。
そんな中、とあるエステスクールを卒業した同業者さんが泣きながら相談にいらっしゃいました。
と。
聞けば、とあるエステスクールで技術を教わったものの、理論は全く教えてもらわなかったとのことでした。
技術だけを教えるのは無責任です。お客様がリピートしてくれなければ、その施術者は生活できず、結局はエステを嫌いになって去っていってしまう。
だからこそ、私のスクールでは、理論を大切にしています。
技術はもちろん、安全にトリートメントをして、お客様が喜びリピートしてくださるための「肌分析力」と「カウンセリング」、そしてサロンを健全に継続させるための「経営マインド」をセットで伝えます。
これからエステの道を志す人には、私や先輩たちが味わった遠回りや苦しみをスキップして、しっかり積み上げていって、お客様を幸せにできるプロになってほしい。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。