コンサルの言葉を信じた結果の「孤独」
経営コンサルタントや起業塾でそう言われ、「今の忙しいだけの毎日から抜け出せるなら…」と、勇気を出してメニューを改定した。
安価なメニューを廃止し、高額コース一本に絞った。
その結果・・・予約通知のLINEが鳴らなくなった。
今まで通ってくれていた常連さんが、「ちょっと高くて通えないわ」と離れていった。
新規のお客様がなかなか来ない。
静まり返ったサロンで一人、予約表の空白を見つめながら、胃がキリキリするような不安に襲われる。
そんな事例が今、増えているようです。
極端なシフトチェンジの罠
その焦りや後悔、痛いほどよく分かります。
私も経営者として「薄利多売からの脱却」に、頭を悩ませた経験があります。
コンサルタントの方が言うことは、計算上の理論としては正しいです。
確かに、高単価になれば少ないお客様数で売上が立ちますし、一人ひとりのお客様にこだわった商材や技術を提供できます。施術者側の時間、心にも余裕が生まれるはずです。
「安いから」という理由で出会ってくださったお客様も、サロンにとっては大切なお客様。「手軽に試せるメニュー」があったからこそ、たくさんの人にあなたのサロンを知ってもらえていた側面も必ずあったはずです。
それをいきなり「富裕層向け」に全振りしてしまうのは、お客様によっては「ハシゴを外された」と感じるかもしれません。
お客様が離れてしまい、あなたが不安になるのは、あなたの実力不足のせいではなく、「バランス」が崩れてしまったからに過ぎません。
目指すべきは「一本足打法」からの脱却】
では、どうすればよいのか?
答えは、「高単価か、低単価か」という二択で考えないことです。
長く愛され、安定して続いているサロンほど、実はお客様の層を「バランスよく」持っています。
-
入り口(低-中単価):
まずはサロンの良さを知っていただくための「お試し」や、手軽なメンテナンスメニュー。これが未来のファンとの出会いを作ります。
-
柱(中単価):
ここが一番大切です。毎月無理なく通い、「長く」お付き合いしてくださるお客様。大きな売上にはならなくても、この層が厚いサロンは不景気でも潰れません。
-
憧れ&リッチ(高単価):
ここぞという時に、最高の技術で深い悩みを解決するメニュー。「いつかはあのコースを受けてみたい」とお客様の目標になるような位置付けです。
富裕層の方は、少しでも「価値がない」と感じればすぐに去ってしまいますし、単価が大きければ大きいほど一人の失客が経営に大きなダメージを与えます。ハイリスク、ハイリターンな側面もあります。
高単価なお客様も、気軽に来てくれるお客様も、それぞれに大切なんです。
「どちらか」ではなく、あなたのサロンに合わせて「どちらも」大切にするバランス感覚こそが、10年続くサロンを作る秘訣です。
もし今、値上げをしてお客様が減ってしまったなら、一度立ち止まってメニュー構成を見直してみませんか?