バリ島で本格アーユルヴェーダ体験-デトックス3日間
先日行ってきたバリ島で、旅の一番の目的だったのがアーユルヴェーダ施設でのパンチャカルマ。
なんですが、日数が足りず本格的なパンチャカルマは難しかったので一番少ない日数でできる「デトックスプログラム3日間」を体験してきました。
アーユルヴェーダとは?・・・アーユルヴェーダとは「生命の科学」という意味を持ち、インド・スリランカ発祥の世界最古の伝統医学。大枠でいうと、ヨガや日本でのアーユルベーダマッサージもこの中の一つ。アーユルヴェーダではカパ・ピッタ・ヴァータという3つの体質(ドーシャ)があり、それらが整った状態が健康的で、バランスの乱れよって病気や症状、メンタル状態の悪化があり、それぞれ対策・治療や過ごし方があります。日本だと陰陽五行に近いかもしれません。
パンチャカルマとは?・・・ドーシャバランス(体質や体調)に合わせて、デトックスや体質改善をプログラムして14日または21日間で行うアーユルヴェーダ療法のこと。健康増進、ストレス解消や疾患の治療などを目指します。
体験した施設について・・・インドやスリランカが本場ですが、アーユルヴェーダの文化的な流れを組むバリ島でもいくつかパンチャカルマを体験できる施設が存在します。私が行ったのは
amrtasiddhi ayurvedic centre というところ。インド政府公認の医師が診察・プログラムを設定してくれます。診察・食事・トリートメント・ヨガなどがすべて施設内で自分の体質に合わせて体験できます。
3daysDetoxProgramについて
1.事前申し込み
予約は日本でHPから行いました。人気なようで空いてない日もありましたので、はやめのご予約がおすすめ。日程、プログラム、部屋を決めたらデポジットを支払う必要があります。支払い後、メールで事前の問診が。30くらい、身体や心、プログラムを受ける目的について聞かれます。サロンでいうところのカウンセリングみたいな感じですね。全部英語なので私はGoogle先生の翻訳機能を使って答えました。体調や身体の悩みについて、病気や怪我経歴、アレルギー、飲んでる薬など答えます。
2.到着日
往復送迎がついています。私はバリ島についた初日からだったので空港まで迎えに来てもらいました。車では冷たいおしぼりとジャムウ(健康ドリンク的な)が出てきます。バリ島に到着したのが夕方、渋滞タイムなので施設まで2時間弱かかり19:30に到着。チェックインを済ませ、明日からスケジュールについて説明され、お部屋へ。
施設のレストランが19時までなので、部屋にご飯を運んでいてくれました。身体に良さそうな薄味・・・足りない。デトックスへの旅はもう始まっている・・・・!
3.デトックス1日目
朝7時と8時15分からと、それぞれ1時間ヨガクラスに参加できます。この日は10時に残りの支払い&プログラムの説明・アーユルヴェーダ医師の診察があります。事前に「英語が微妙です」と自己申告してたので、医師も嫌な顔せずに翻訳アプリ駆使してくれました。アーユルヴェーダでの体質診断などを舌・脈診、カウンセリングで診てくれます。ついでに体重も計りました。
医師の指導のもと、あとからサプリ(見た目怪しすぎ笑)が処方されました。私はアシュワガンダをメインに。
診察後、レストランにジュースをもらいに。1杯目のジュースは・・・・
美味しい!ただ美味しかった!ドラゴンフルーツベース。1日目・2日目は2時間ごとに1日5杯のジュースをいただきます。5杯全部違う味でしたが、途中に出たターメリック系のは好き嫌いが別れそう。まずい!飲めないのは私はなかったです。部屋にもレストランにも水とジンジャーティーがあるのでそれはいくら飲んでもOK。
朝のヨガは毎日あり、それ以外にも日によって「お料理教室」「ハーバルウォーク」「チャナン作り」などのアクティビティが。(私の日は、夜に瞑想クラスがあると言われたので参加しました)施設にはプールもあるので、プールサイドでのんびりしても、レストランやお部屋でのんびりしてもOK。
私は1日目は15時からアーユルヴェーダトリートメント。アビヤンガ(オイルマッサージ)、パウダースクラブ的なやつ、シロダーラ(額にオイルたらすやつ)で大体90分ほど。身体をみてメニューが決まるようでした。
3日間、同じセラピストが担当するとのこと。私の担当の方は若くて、はにかんだ笑顔が素敵な女性でしたが、すっっっっっっごく技術が上手でした。心がこもった施術、でも変な念がこもってない、ただただ全身の凝りや詰まりがゆるまり身体から流れていくような感覚に。施術が終わったらシャワー浴びて終了。また自由時間&ジュースタイム。この日は空腹感を感じることもなく、身体がすっきりした感覚でした。
4.デトックス2日目
↑私が宿泊したお部屋はこんな感じです。快適。※お部屋にはシャワー・トイレ・ベッド・金庫など。ドライヤーはフロントで言わないとないです。
さあ、デトックス2日目。前日にスケジュールを渡されていて、11時からアーユルヴェーダトリートメント。朝起きてヨガしてジュース飲んでアーユルヴェーダして午前中終了。この日のトリートメントはアビヤンガ、シロダーラ、サウナ的なやつ。なんか写真撮ってもらったら完全に・・・・
昔の拷問器具みたいな状態に(笑)暑すぎてきつかった。しかもシロダーラ後でオイルで顔テッカテカ。
この日、体調面では昨日のスッキリ感はどこへやら、だるさと軽い頭痛に見舞われました。低血糖なのか普段飲みまくってるコーヒーのカフェイン中毒のせいなのか。「つらい」ってほどでもないですが、だるくて動きたくない。体感的には37.5度の微妙な風邪のときみたい。がんばれが全然動けるが動きたくはない、みたいな。
仕事する気満々だったのですが、2時間ごとのジュースの合間はプールサイドで昼寝、部屋で昼寝、本を読んでも内容が頭に入ってこない。ダメだこりゃって感じ。諦めてゆったり過ごしましたが、この昼寝タイムが吉と出ました。
この日最後のジュース時に渡されたコイツ、右側の「レバーフレッシュ」(肝臓洗浄)。寝る1時間前に飲んでと怪しげなドリンクをもらいます。「夜中、8回くらい便が出るから、寝れないかもね!」とニコニコ言われる。お腹痛くなるのかな・・・不安になりつつ、寝る前に飲みほします。
そのまま就寝、そしてそれは夜中の12時にやってきた。そう、う×こ。約1時間置きくらいにトイレ→ベッド→トイレ→ベッドを明け方4時まで繰り返し。トイレの妖怪。人によっては寝れないですね。昼寝してよかった。私はお腹は全然痛くならなかったのでそこは一安心。翌朝のヨガタイムまでに7回くらい出た。
5.デトックス3日目(最終日)
(お腹というよりなんだか背中がすっきりしたような感じが・・・!腹の上のポニョも少し減りました※当社比)
で、ですね。「8回未満だったら朝飲んでね」と言われた怪しい粉を水に溶かして飲みました。(これもくそまずい)その後また2回。身体中の水分とう×こ全部出た気がします。が、そのおかげで顔もお腹周りの超絶すっきり。ヨガ後にまた出る。合計10回くらい。笑
その後10時に医師の診察があり、脈診。サプリを続けた方がいいとか、食事や運動、睡眠など、こんなことして、あれはやめてとか生活指導。3日間のプログラムを終えた後の食事についてなども指導してくれます。私はボクシングを減らしてヨガをやれ、ランニングよりウォーキングにして、とかいろいろと言われました。体重は3キロくらい減ってたかな。
↑は最終日の朝ごはん。久々の固形物・・・!涙がでるほど美味しかった。食べ物に感謝に気持ちが湧き出しました。(左は腸内環境整えるやつでやっぱりこれはまっずい)
その後最後のアーユルヴェーダトリートメントを受けて、12時すぎにチェックアウト。15時までは施設にいてOKなそうで、ランチをいただき、次の宿泊先まで送迎してもらいました。
デトックス3daysのざっくり感想
3日間、ほぼジュースで過ごしたのに、耐え難いような空腹はなく、最終日には体力や気力がみなぎってるのを感じました。体力や体質の個人差はあると思いますが、気持ちが落ち込んだりイライラすることもなく、わりと楽に過ごせていました。
身体の変化としては、身体、とくに顔や上半身の筋肉の凝りや張りなどの緊張がかなり緩み、呼吸が深くなり、数日は目がすごく良くなった感じ・顔や身体が若返った感じが。でもその後、やっぱり元に戻ってくのを感じました。
ただ、ここでの経験で感じた感情や心身ともにリラックする感覚、日々の生活で取り入れられそうなアドバイス、食事への感謝の気持ちなどは日本にも持ち帰りたい、できるだけこの「余計な力が抜けてリラックスした自分」にチューニングできるようにしたいなと思っています。自分を労る経験を通じての心身の変化は、セラピストとしても、非常に学びの多い時間でした。ちなみにその後、お通じけっこうずっと良い!
※ご質問などあればお気軽に!随時追記していきますね!
執筆者
永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは11年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」がある。