『今年一番の宝物』—その一言に凝縮された、エステティシャンとしての喜び

百貨店の奥にある一室、限られた時間の中での出張エステ。施術を終えたお客様から、思いがけない、でも心から嬉しい一言をいただきました。その言葉は、私の疲れを一瞬で吹き飛ばし、エステティシャンとして原点にある大切なことを改めて教えてくれました。
不定期ですが、月に1、2回ほど化粧品ブランド様のご依頼で百貨店のVIP顧客様のためにエステをさせていただいています。
今、私の仕事は、エステティシャンとしてお客様のお肌と向き合うだけでなく、エステ講師として、多くの生徒さんに技術と知識を伝えてプロへと導くことです。でも・・・
これはとてもシンプルで、だからこそ時に難しいことでもあります。
百貨店での出張エステは、普段のサロンとは違う環境、設備、備品、化粧品・・・そして初めてお会いするお客様ばかりです。それでも、私は常に同じスタンスで施術に臨んでいます。それは、時間を作り、お金を払い、わざわざ足を運んでくださったお客様一人ひとりに感謝の気持ちを込めること。そして、その方の心に寄り添い、お肌だけでなく、心まで癒すような時間を提供することです。
「宝物」という言葉をくださったお客様も、最初は緊張されているご様子でした。でも、施術を重ね、何気ない会話を交わすうちに、表情がどんどん柔らかくなっていくのが分かりました。回数を重ねると、お身体の緊張や筋肉の張りの緩み方も変わってきました。
そして、施術が終わった時、お客様は本当に晴れやかな笑顔で
と言ってくださいました。その笑顔と、先ほどの言葉が、私にとって何よりの報酬でした。
当然ですがお客様にはそれぞれの生活があり、お仕事だったり、家庭の事情だったり、ご自身の体調などいろんな状況があります。そんな中で、たくさんの選択肢の中から、時間やお金、そして時には「この時間が楽しみで乗り切った」「この時間のために、何かを我慢した」という方もいらっしゃいます。
エステティシャンとして、私たちはただ肌を磨く技術を提供するだけではありません。お客様の心や身体にそっと寄り添うこと。そして、施術を通して、その方が本来持っている健康や美しさや自信を引き出すお手伝いをすること・・・。一回の施術で、魔法のように全てが解決するわけではなくっても、少しでもお客様が心の奥底から癒され、前向きな気持ちを取り戻していってくれたら、それが私の喜びです。
私自身もエステティシャンとして、お客様にどうすれば満足していただけるのか、どうすればリピートしてもらえるのかと、試行錯誤を繰り返してきましたし、今もそれは続いています。
技術を磨くのはもちろんのこと、それ以上に大切なのは、お客様との間に築く「信頼」です。その信頼は、一方的なサービス提供ではなく、心と心の交流から生まれるもの。お客様が私のエステを「宝物」と感じてくださったのは、きっとそこに小さな信頼の芽が確かに存在した証拠だと信じています。
この経験は、私がエステスクールで生徒さんたちに伝えていることそのものです。技術はもちろんのこと、お客様の心に寄り添うことの大切さ、
場所や状況が違っても、私の根底にある想いは同じ。心を込めてトリートメントをすれば、その想いはきっとお客様に届き、そしてお客様の喜びが、私たち自身の大きな喜びとなって返ってきます。
もしあなたが今、「私にできるだろうか」「本当に人の役に立てるだろうか」と不安を抱えているなら、この言葉を贈りたいと思います。大切なのは、誰かのために心を尽くしたいという純粋な気持ちです。その気持ちがあれば、どんな場所でも、どんな状況でも、必ず誰かの「宝物」になれる日が来る。エステスクールSUHADAは、その一歩を踏み出すお手伝いをさせていただきます。
施術者として、私もまだ進化途中・勉強中ですがそんな私自身の経験も含めて、お伝えしていきます。
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執筆者

永松麻美(ながまつあさみ):東京都世田谷区(下北沢)でエステサロン&スクールSUHADAを運営してるオーナーエステティシャン・エステ講師。サロンは12年目。初心者からエステサロン開業を目指すための技術・知識スクールを運営、卒業生の開業・経営サポートにも携わっている。美容家としてTV・ラジオ・雑誌の美容記事監修・執筆、化粧品や美容アイテムの監修メディア出演もしている。著書に「シワとりパーフェクトブック」「正しい知識がわかる 美肌事典」「キレイかどうかは自分で決める」「表情筋ほぐし」がある。